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悠建築工房スタッフブログ

World Architecture Awards 2023

[2023.5.29更新]

2023年プリツカー建築賞の栄誉を手にしたのは、英国を代表する建築家のデイビッド・アラン・チッパーフィールド氏。主催する米ハイアット財団が米東部時間の3月7日午前10時に発表した。チッパーフィールド氏は1953年、英ロンドン生まれ。これまで王立英国建築家協会(RIBA)によるRIBAロイヤルゴールドメダル(2011年)など数々の建築賞を受賞。

母国である英国での最初の建築は、ロンドンの西の郊外、テムズ河に近い〈リバー&ローイングミュージアム(The River and Rowing Museum)〉(1989–1997)でした。このほかに国外でも、〈ノイエミュージアム(the Neues Museum / ドイツ、ベルリン、1993-2009)の建替プロジェクト、〈ジェームズ・サイモン・ギャラリー(James-Simon-Galerie)〉(ドイツ、ベルリン、1999-2018)などの公共建築の新築・大型改修や、企業の本社屋、レジデンスなどを数多く手掛けている。

 

←ドイツ・ベルリンに立つ「James-Simon-Galerie」。2018年完成(写真:Simon Menges)

 

チッパーフィールド氏の設計に対する姿勢についてプリツカー賞の審査委員会は「目立たないが変革をもたらす市民の存在や、公共領域の定義を民間プロジェクトであっても建築にもたらすこと。彼は無駄な動線を避け、トレンドや流行に左右されないといった姿勢を持って厳格に行ってきた。そうした姿勢はいずれも、我々の現代社会に向けた最も適切なメッセージといえる」と評した。

 

さらに、次のようにもコメントしている。「さまざまな都市に立つチッパーフィールド氏の建物は、彼の作品だとすぐ分かるようなものではなく、それぞれの環境に合わせて設計されている。近隣との新しいつながりを生み出しながらそれぞれが存在感を示し、彼の建築言語は基本的な設計原理の一貫性と、地域文化に対して柔軟にバランスを取っている。欧州の古典主義、英国の複雑な自然、そして日本の繊細ささえも統合しており、それは文化の多様性の結実といえる」

 

デイヴィッド・チッパーフィールドの建築家としての最初のキャリアは1983年、ロンドンのスローン・ストリートにオープンした三宅一生(1938-2022)のファッションブランド・ISSEY MIYAKEのストアのインテリアをデザインしたことに遡るとしている。その後の日本国内でのプロジェクト(1992年〈まつもとコーポレーション本社屋〉、1990年〈Gotoh Museum of Art〉および〈トヨタオート京都〉など)につながっていったとのこと。日本国内では近年・2017年に、兵庫県川辺郡猪名川町の猪名川霊園の敷地内に〈礼拝堂・休憩棟〉がオープンしている。以外にも、キャリア発端は、日本の影響を受けています。

 

 

ハイアット財団のトム・プリツカー会長は、「彼は傲慢にならず、一貫して流行を避け、歴史と人類に尽くしながら伝統と革新をつなぐことに向き合ってきた。彼の作品はエレガントで卓越したものだが、彼自身は、社会や環境福祉の視点から文明全体の生活の質を高めるかどうかでそれらの成果を測っている」とコメントした。

 

受賞に際してチッパーフィールド氏は、「このような特別な栄誉をいただき、また建築家という職業に多くのインスピレーションを与えてくれた歴代の受賞者と並べてもらえることに、私はとても感激している。この賞を受けることは、建築家が建築の本質とその意義だけでなく、気候変動や社会的不平等といった本質的な課題に取り組むことを促し続けるものだと捉えている。私たち建築家はビジョンと勇気を持って責任を果たせるよう、そうした課題に挑み、また次の世代を鼓舞しなければならない」

 

kinoshita

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