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西日本を中心とした広い範囲で記録された集中豪雨「平成30年7月豪雨」
私達が住むここ福岡にも大きな爪痕を残したこの災害は、まだ皆様の記憶の中にも鮮明に残っていることではないでしょうか。
豪雨や地震などの自然災害は、幸いにも直接的な被害は受けなかったとしても、図らずも人の人生に重大な影響を及ぼすことがあります。
T様のご実家でもある、想い出がたくさん詰まったその住まいをご両親が住み替える決断に至ったのも、そんな理由からでした。
慣れ親しんだ家や場所はご家族の懐古の感慨を満たす場所として存在する幸せ、そして今、新たな家族構成で『第二の実家』をスタートさせたT様ご家族にお話を伺いました。
(ご主人)一般的には「そろそろ家を建てよう!」とかなるじゃないですか。僕等の場合は昨年7月の大雨がきっかけで、急だったんです。
元々父母が住んでた僕の実家でもある家が筑紫野の山間(やまあい)の地域に建っていて、僕等夫婦もそこに帰ろうか…という話はずっとしていたんです。
敷地内に納屋があるのでそこを改装して住めるから、いよいよもう戻ろうか…と決断しかかっていたちょうどその頃、あの大雨に見舞われたのです。
あの日は、実家に居た父達もかなり危険な状況で、当時自分達が住んでいた原田のアパートに避難してきたくらいに実家周辺では土砂崩れもあったりして、それもあって両親が家を探し始めました。最初は「もうマンションとかでもいいっちゃない」って話をしてたんですけど、流れで「僕等も一緒に住もうか」みたいな話になって家を建てた…という次第です。
(山﨑)最初は、お父様とお母様が突然事務所に来られたんです。その時はマンションに住む事も視野に入れてらしたのですが、ちょうど弊社の分譲地があってですね。
(ご主人)家を探す時、べつに二世帯ありきで探してたわけではないんです。僕等は僕等でアパートに住んでいたので、月々家賃を払うくらいだったら、家なりマンションなり…、まぁ僕はあまりマンションという考えはなかったけど。
両親達は災害が起きたことで「なるべく早めに住み替えたい」という思いで探し始めたんだと思います。場所に関しては、駅近くの「筑紫」や「原田」で家を建てようとしたらどうしても敷地が狭くなるっていうのもありますが、ここだったら同じくらいの金額出しても敷地も広く確保できますもんね。
(奥さま)実家には田んぼもあって、毎年田んぼの作業があるので、それを考えてもここはちょうど良い場所かと。
(悠)奥様はこの場所で二世帯住宅を建てることについてどう思われましたか?
(奥さま)マンションも選択肢になる以前に、私達が実家に戻って納屋を改装して住もうかって話がすでにあったんです。だから、別にマンションを探すか、両親だけでマンションに住むか、二世帯でどこかに家を探すかってのは、どれも選択肢に入ることだったので、二世帯で一緒に住む事自体は特に何も感じませんでした。
(ご主人)山﨑さんです!他社さんに行った時の状況はわかりませんが、両親は予約なしで飛び込みで訪問して、でもそれでも丁寧に対応していただいたことがすごく印象が良かったみたいで、それで決まったって聞いてます。
(悠)では、初めて飛び込みで事務所にいらっしゃった時点で、ほぼ気持ちは決まっていらっしゃった?
(ご主人)そうですね。ただそこで100%決定ではなかった。じゃあ今度僕等も一緒に話を聞いてみようかって。
(悠)最初に来られた時の弊社の印象はいかがでしたか?
(ご主人)実は僕等、悠建築工房の事務所の近くのアパートに住んでいましたので、特徴のある造りの建物が以前から気になっていました。で、実際に中に入らせてもらって、雰囲気も良かったしね、もちろん人も良かったし!
(悠)弊社が提供する家づくりは「木造の家」ですが、それについては?
(ご主人)僕等も家を建てるとは思ってなかったので、家の構造についても特にこだわりは…。普通ならスケジュールを立てて順追って、色んなとこ見たり、知り合いの話を聞いたりなどするんでしょうけど。
(奥さま)土地を探すまでにかなり時間をかけて、どこの会社に頼もうかとか、結構時間をかけると聞きますけど、私達の場合はあまりにもスパンが短かかったと思うのですが、山﨑さんどうでしょう?色々決めるのが早かったかな?
(山﨑)いやいや!
(奥様)決めるのがっていうか、実際、かかった時間がそんな経ってないなって。何年も前から家を建てよう!といった壮大な計画を持って動いてたわけではないので、すごい強いこだわりが最初からあったとかは特に無いんですよね。
(山﨑)どっちかっていうとT様みたいな方のほうが多いですよ。
(ご主人)そうなんですか?
(山﨑)計画して、ずっと土地探して…なかなか決められない方もいらっしゃいます。二年前から土地探ししていてもまだ決まってないって方や、迷走してしまっている方。やはり高い買い物なので…だからはい、勢いは大事です。(笑)
(奥さま)一つあるとすれば、私達が持ってる本が多いのでその本さえ入れば、というところですかね。
(ご主人)そう、我々の本と、作業が出来るスペースさえあればいいよね。
(奥さま)それさえあればもうあとは…(笑)
(悠)(考古学関連のご職業の)お二人ならではのご要望ですね。2層の書庫に本は納まりましたか?
(ご主人)いやいや全然。でも、収まらないことは予想していたので、必要最小限置ければと思ってね。
(奥さま)必要最小限だけここに置いておいて、残りのすぐに使わないものは実家に避難です。
(悠)外観デザインや室内の仕様については、いかがでしたか?
(ご主人)基本的に我々は「和」だったと思うし、僕自身は古民家とかが好きなので、それとな~く和風に決まっていきましたね。細かいところは色々あったと思いますが、大枠はそんなにね。
(山﨑)そう!皆さんすごく仲が良くて、譲りあったりしながらスムーズに決められましたね。
(ご主人)僕は3人兄弟で弟が二人いて、二人とも結婚していてそれぞれ家族があるんですけど、実家の時はしょっちゅうみんなで帰ってきてたんです。今回も両親としてはそういう事が出来る“第二の実家”じゃないけど、実家風にしたいということで、そういうこだわりはあったと思います。だからやたら布団を入れる押入れとか納戸とか。この和室とリビングも襖を開け放って机を並べれば全員入るし、そういうことができる空間にしたいという想いはあったんだろうなと思います。
(奥さま)入居してまだ二ヶ月ですが、もうすでにみんな頻繁に来てますよ。
(悠)棟上の時も皆様おそろいでしたしね。
(奥さま)棟上げで餅まきをしたので、一同勢ぞろいして、さらにご近所の方々も大勢集まっていただきました。
(悠)設計担当は大塚ですね。打ち合わせの段階で、ヒアリングからプランの提案があった時、図面を見てどう思われましたか?
(ご主人)基本的に図面類は父が見てるんですけど、「そうそうそう!こんな感じ!」みたいな。
(奥さま)打ち合わせを繰り返すたびにこちらが言った意見を全部図面に反映して下さって、父も大喜びでした。最終的に母のたんすがぎりぎり入った時にはね!手持ちのたんすがぴったり納まる設計を大塚さんがしてくださったので、両親も大喜びでした。また、コーディネーターの内村さんにも、カーテンやクロスなど家にあった色・形・デザインを適切にアドバイスしていただきました!
(ご主人)ほぼ理想通りだったと思います。
(悠)お父様がじっくり見られてたんですね。
(奥さま)はい。毎晩お酒飲みながらやってました。
(ご主人)最後の方は、平面図と立面図のつじつまが合っているかまで、ずっと見てました。展開図も!
(奥さま)図面のこのマークは何の意味だとか、ライトはどういう表記だとか、換気扇はどうだとか。
(ご主人)だからたぶん、山﨑さん達にとってはやっかいだったと思いますよ(笑)
(山﨑)いやいや、もうほんと、毎回しっかり見ていただいてたので、本当にありがたいんですよね。図面は僕より詳しかったかも(笑)
(お母さま)おかげさまで住み心地も良くて、動線も良い要望通りの家です。和室に取付けたホスクリーンは便利だし、日当たりも良いので乾燥機もいりません。ウッドデッキには犬用のベッドを置いて、お天気の日は愛犬のラックが気持ちよさそうにしています。和室は2方向が開けてリビングからも廊下からも入られるのが使いやすいですし、普段も開けておくと広く感じます。二家族がよく泊りがけで来てくれるので、大勢集まる我が家にぴったりです。弟達の事も考えて建ててくれたのは嬉しいですね。
主人も「いいね!いいね!」って、ことあるごとに言っています。きっとこの家に懸ける想いは一番強かったんじゃないかな。実は今まで住んでいた『元実家』にも二日に一度くらいは足を運んでいて、向こうもまだ住めるようにはしてあるので「暖かくなったら向こうにも泊まったりしようねっ」て言ってたんですが…全然しない(笑)
(ご主人)そうね、最初は言いよったね!一週間にいっぺんは泊まろうかねって!
(お母さま)今でも仕事帰りに寄って、家庭菜園もあるので野菜を取ってきてもらったりしてるけど、だんだんと気持ちはこっちに向いてきているようですね。
(ご主人)毎日なんかしてるよね。柱の位置を探しながらカレンダーを付け替えたり…。そして時計の位置が毎日かわる!
(お母さま)時間があるとホームセンターに行って何かを考えているようですよ。主人が一番楽しんでいると思います。私は2階のバルコニーがお気に入りです。周りの景色を見ながら洗濯物を干しています。自然が見えないと息苦しいと感じるので、この場所で自然を感じています。
(悠)二つの家族が一つになっての新たな生活がスタートしたわけですが、「二世帯住宅」での暮らしはいかがですか?
(お母さま)色々問題が(笑)一時期世の中は核家族が主流だったけど最近は二世帯住宅も多いみたいですね。それぞれ違う生活をしてきているからどうしてもズレが生じるのは当然だし「自分達の生活のペースを崩さんようにしようね」とは常々言っています。無理やり合わせたりするのはお互いしんどいからですね。でも主人は何でも四人一緒にしたい!って(笑)
(悠)素敵ですね!
(お母さま)いや~、今からですよ(笑)
(ご主人)妻が大変ですよね。僕等は過去に一緒に住んだ事があるんだから。
(山﨑)そこはTさんが理解してあげないとですね。救いというか…まぁそもそも皆さん仲が良いからですね!
(悠)では最後に一言、今後弊社に期待する事をお聞かせ下さい。
(お母さま)アフターを宜しくお願いしたいですね、それだけです。絶対的信頼を置いていますので、会社にも、山﨑さんにも!色々教えていただけると助かりますね。「こんな時どうしたらいいですか?」って、きっと私達尋ねるだろうから、その辺は具体的に教えていただけると助かります。
(山﨑)おまかせください!今後とも宜しくお願いいたします!