福岡県筑紫野市の注文住宅会社 悠建築工房スタッフによるブログです。

tel.092-919-8385

営業時間/9:00 ~18:00

  • facebook
  • instagram
悠建築工房スタッフブログ

CLT(Cross Laminated Timber)の魅力

[2021.10.5更新]

隈研吾デザイン監修のCLTパビリオンが国立公園蒜山へ移築、新名称「風の葉」として7/15開業

隈研吾氏がデザイン監修を担当し、東京・晴海に期間限定で建設されたパビリオン〈CLT PARK HARUMI〉が、その役目を終え、岡山県北部に位置する真庭市の国立公園 蒜山(ひるぜん)に移築されました。

真庭市では、晴海から蒜山高原に”里帰り”する。CLTパビリオンの愛称を、広く国内外から募集。先ごろ行われた選考には隈氏も参加して、応募総数437点の中から選ばれた「風の葉」に決定しています。

〈CLT HARUMI PARK〉 外観写真:三菱地所設計・隈研吾建築都市設計事務所

軽快なデザインが目を引くこの建築物は、直交集成板・CLT(Cross Laminated Timber)の魅力を伝える「CLT 晴海プロジェクト」で建設された展示施設の1つで、半屋外の仕様。意匠であり構造材でもなるCLTパネルを”あらわし”の状態で仕上げ、木目の美しさを最大限に生かした、隈氏ならではのデザインとなっています。

CLTとは、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料で、国産のヒノキ材とスギ材から加工された真庭市産のCLTが、この〈CLT PARK HARUMI〉において多用されています(利用量:「CLT 晴海プロジェクト」施設全体で680m³)。

真庭市産のCLTを活用した建築物が蒜山高原に「里帰り」するという一連のストーリーは、都市と農山村を結びつける、地方創生を象徴するものです。また、解体して建て直し(再生)ができるという、木が素材として持っている持続可能性を隈氏がデザインで表現したパビリオンを移築することで、真庭市では「木の国・真庭(MANIWA)」を世界に向けてアピールしたい考え。移築されたCLTパビリオン「風の葉」は今後、建築物のアップサイクルの実例として、さらには同地域における新たな観光文化発信拠点として使用されます。オープンは今年7月15日(木)

隈研吾氏コメント

「このパビリオンでは、コンクリートで箱をつくるという、20世紀の建築とは真逆を目指した。コンクリートは効率がいいと考えられてきたが、人にいろいろなストレスを与えることがわかってきた。自然との一体化、自然との共生をテーマに、”どうやったら自然の中に人が戻ることができるか”を考えた。このような建築のコンセプトは、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)拡大の影響で今後、本格化するだろう。CLT技術のリーダーともいえる真庭市の直交集成材を用いたこのパビリオンでは、CLTのパネルとパネルの間にわずかな隙間を設けて、風が通るようにしており、建物の内部にいながら、自然を感じることができる。パネルの間には透明なフィルム(高機能フッ素系フィルム / TEFKA)を張り、これが膜となって、強い雨風を防いでくれる。このファサードは、木の葉をイメージした形状のパネルが、スパイラル状に空に向かって舞い上がるようなイメージでデザインした。晴海から移され、蒜山の丘の上に木の葉が舞っているような姿を想像して、オープンを今から楽しみにしている。」(2021年2月22日真庭市主催オンライン記者会見での発言を編集部で要約)

 

2018年、真庭市は地方公共団体による持続可能な開発目標SDGsの達成に向けた優れた取り組みを提案する「SDGs未来都市」に選定されている。

 
kinoshita

(注文住宅・木造住宅・家を建てるなら筑紫野市の悠建築工房へいつでも相談下さい)

カレンダー

2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
TOPへ戻る