昨年10月に、the MIPIM 2014 Awards 世界建築賞プロジェクトがシンガポールのマリーナ・ベイサンズで開催され、最終日に受賞作品が発表されました。全体を通してオーストラリアが多いように見受けられますが、次にベトナムの受賞が目立ちます。経済発展が著しいことくらいしか知りませんでしたが、今訪れたら超最新の建築をたくさん見ることができそうです。
ベトナムのホーチミン郊外にコミュニティ·スペースとして建設されたそうです。集会、展示会、カフェとして利用でき、あらゆる市民が参加できる場所です。特に若者向けに設計されています。
主な構造として鋼を用いることにより建物全体の軽量化、工期の短縮および低コストに成功。しかし鋼だけは完全な強度は得られないため、柱と梁を建物全体に張り巡らせ、安定させています。
内部は純白の1部屋のみ。金属性のフレームでは暖かさは感じませんが、それを和らげるためカラフルなカーテンを配置することでにぎやかな空間に仕上がっています。市民のために創られた、まるで、大きな大きな大きな傘のような、優しいチャペル。ベトナムでは、所得格差や教育格差など、地方や地域によって貧富の差が広がりつつある昨今。虹色のチャペルが、世界建築賞最優秀賞を受賞したオブジェクトとは…虹色にヒントがあるのでしょうね。
次回は、オーストラリアの動的建築物をご紹介します。
kinoshita