福岡県筑紫野市の注文住宅会社 悠建築工房スタッフによるブログです。

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悠建築工房スタッフブログ

2017 Pritzker Architecture Prize

[2017.4.22更新]

 
スペインの小さな街で活動を続けてきた3人の建築家による〈RCR アーキテクツ〉が2017年のプリツカー賞を受賞しました。建築界最高の賞であるプリツカー賞が、1979年に創設されて以来初めて、今年は3人の建築家に贈られます。スペイン建築界の中心地であるバルセロナから約270キロも離れたカタルーニャ地方の小さな街オロットで建築事務所〈RCR アーキテクツ〉を設立したのは30年前。『ニューヨーク・タイムズ』紙をはじめ多くのメディアが、今回の受賞は、故ザハ・ハディド(2004年受賞)、レム・コールハース(2000年受賞)といった著名な「スターアーキテクト」の時代の終わりを告げるものだ、と述べています。昨年の受賞者であるチリ人建築家アレハンドロ・アラヴェナに続き、グローバル化が進む世界のなかで、普遍性と地域性を両立させた彼らの建築の魅力は、スペイン・フランスにあり、2年連続のスペイン語圏からの受賞者となりました。
 
彼らの作品の特徴として、ランドスケープを深く考察してデザインを生み出すこと、再生スチール材やプラスティックをよく使っていることが挙げられています。屋外劇場、幼稚園から高齢者センターや図書館、美術館、ワイナリー、屋外レストランまで、多岐にわたっているのが特徴です。
「建築と敷地の関係、素材の選択、幾何学を駆使して自然環境を生かしながら、建築にまとめげている」と選考委員は述べています。
 
 
2左上写真は石壁の間に建てられたテラスハウスです。この住宅では、1つの空間の中にいくつものプラットフォームが浮かぶように設置され、異なる居住空間を創り出しています。右写真はリビングから見えるダイニングやキッチン。上方にはベッドルームが見えています。独立当初から、3人は緊密な共同作業を続けてきました。プリツカー賞選考委員の1人は「作品のどこを誰が手がけたかを見分けることができないくらい、3人は真の意味でのコラボレーションを達成してきました。彼らの創造の手法とは、ひたすらアイデアをかけあわせ、対話を続けることなのです。」と述べています。
 
home-design左 写真はスペインで2010年に竣工した《ペティ・コンテ幼稚園》のポーチで子どもたちが遊ぶ様子を撮った写真。太さの異なる柱が、まるで色鉛筆のようにカラフルなエクステリアをつくりだしています。

「私たちにとって、一緒に仕事をすることがとても重要なのです。私たちがもっとも大事だと思うことの1つが、創造性を共有することです」とピジェムは『ニューヨーク・タイムズ』に述べています。「1人ではなく、3人全員の力です。3人で、手が6本、口は1つなんだと感じることもありますね。」

 

3オロットにある人気レストラン《レス・コルズ・レストラン》軽量チューブ製のカーブする屋根を石の壁で支えています。レストランの中に入ると、透明なプレキシグラスのテーブルと椅子も浮遊しているかのよう。周囲の火山が織りなす景色を楽しめる設えに賞賛です。

4世界中でグローバル化の問題が問われる中、〈RCR アーキテクツ〉を受賞者に選んだことについて、プリツカー賞選考委員会は次のように述べています。「今日、世界中で人々が問いかけている重要な問題が存在している。それは、建築にかかわるだけではなく、法、政治、そして政府にもかかわる問題である。」
5「私たちはグローバル化した世界に生きている。それは、国際的な影響、貿易関係、議論、商取引に頼らざるを得ない世界である。しかし、ますます多くの人々が、国際的な影響ゆえに、地域性、地域独自の芸術、地域の風習を失ってしまうのではないかと危惧している。そう懸念し、ときには恐れさえ抱いている。ラファエル・アランダ、カルメ・ピジェム、ラモン・ヴィアルタの3人は、私たちがグローバル化する世界の中で普遍性と地域性を両立できるかもしれないという可能性を示している。」

 kinoshita

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